転勤でもらった手紙

夫の転勤で11年ぶりに地元へ戻ることとなり、慣れ親しんだ街から引っ越すこととなりました。 共働きで子育てをしながら、困ったときも夫婦で助け合いながら頑張ってきた部屋を後にする時には、色々な思いがこみ上げてきて感動してしまいました。 ほんの数年、住むだけだから、仮住まいだから、と思いながら11年過ごした部屋には、収納場所が少ないなどの不満もありました。 荷物を運び出してしまうと、狭い狭いと思っていた場所も広く感じ、禁煙する前に夫が付けたタバコの焼け焦げや、息子が貼った戦隊モノシリーズのシールなどが妙に愛おしく感じ、この場所に愛着を感じていたことを初めて知りました。 息子の友人がたくさんお別れに来てくれて、その中に一人の女の子がいました。 まさか彼女かしらと思っていると、その女の子は「私のお母さんから渡すように言われました」と紙袋を持ってきてくれました。 引越し先で開けてみると、お別れの記念にとプレゼントと、フォトブックとお手紙が入っていました。 フォトブックには、そのお子さんとうちの息子が同じクラスだった時に息子や私が映っている写真で、それがかなりの枚数あり、びっくりしました。 私は仕事が忙しく、学校の行事に参加しても他のお母さんと仲良くおしゃべりをするようなことはありませんでした。 近いうちに夫が転勤になって引っ越すのだから、仲良しになってもお別れが辛くなると思い、親密な交流を求めなかったのも事実です。 お手紙には、「いつかゆっくり話ができたらと思っていたけれど、そんな機会もなくて残念でした」と書いてあり、驚きと申し訳なさでいっぱいになりました。 別れを恐れず、もっと心を開いて仲良くしておけばよかったと、猛烈に反省しました。 思いを伝えることは大切ですね。 現在のこの場所で、人とのつながりを大切にして生きていこう、と思わせてくれた貴重な体験でした。